国語が苦手な特徴を書いています。
自分の子が極端に国語が苦手だと感じて不安に思っている人は参考にしてください。
もくじ
気づく場合
ひらがなやカタカナの暗記に苦労する場合、早い段階で親が気づくことが多いと思います。
しかし、ひらがな・カタカナを覚えることには苦労しなかったが漢字を覚えるのが苦手という場合、小学校4年位になるまでは気づけないことがあるかもしれません(親が注意していなければ中学になるまで全く気付かれないことも)。
- 鏡文字がみられる
- 誤字脱字(ミス)が多い
- 読めないくらい字が汚い(バランスが悪い)
- しりとりがうまくできない
- 口頭で言われたことを文字に書くことが苦手
- 何度繰り返しても漢字が覚えられない
など、世間でよく知られていることから気づく場合もありますが、なかなか気づきにくいこともあると思うので以下のことに注意して子どもを見てあげてください。
なお、国語が苦手なのは「視覚認知の偏り」が原因である可能性があります。
そうだとすれば訓練によってできるようになる部分が多いはずなので、専門家に相談をして適切な対応をするようにしてください。
文字の形を捉えにくい
英語同様、似た文字の見分けが難しい場合があります。
たとえば、箱にむりやり物を入れている人がいる場面で
「キツキツに入れないでよ」
という文章が与えられていたとします。
そうすると「キツキツ」と読むか「キシキシ」と読むか戸惑う、といったことが起こるかもしれません。
ミミズの這ったような字
文章では説明しにくいのですが、字が汚いというのではなく、文字ががたがたで、文字の大きさもバラバラの子がいます。
このような場合、暗記も通常の場合と比べ時間がかかるような気がします。
また、完全に私の感覚になってしまうのですが、口頭での説明も捉えるのが苦手なような感じを受けます。
促音・拗音に戸惑う
「切手」は「きって」と読めても、「きって」と書かれていれば「きつて」と読んでしまうなど、小さい「っ」「ゃ」「ょ」に戸惑うことがあるかもしれません。
小学校低学年くらいまでは言葉に慣れていないことが原因でこのようなミスをしてしまうことがあります。
ですので、低年齢の時には何度かミスをしたときに訂正してあげて普通に読めるようになれば気にする必要はないと思います。
子どもが文章を読んでいるときに普段から注意しておけばこれは気づきやすい部分と思うのですが、「読めて当たり前」という親の視点から、繰り返し間違えていることに気づかずに流してしまうこともあるので注意してください。
また、訓練によって普通に読めるようになるようになると言われています。
飛ばし読み・推測読みなど
行(ギョウ)を飛ばして読んでしまうことがあります(定規を置くことでスムーズに読めるようになることもあります)。
言葉と言葉の分かれ目がどこなのか見分けられず、文章をつっかえつっかえで読むことがあります。
読むスピードが極端に遅いことがあります。
覚えられていない漢字や初めて見る言葉を文の前後から推測して読むということがみられる場合もあります。
例えば「敏感すぎる」という漢字の「感」という部分に注目し(「感」を「かん」と読むことはできる)、自分の知っている「〇感」という言葉から「鈍感すぎる」と読んだりします。
文を読んでいる本人にとっては学校で一人でみんなの前で音読をさせられるようなことがあれば、自分が漢字を読むことに困難を抱えていると気づいている場合、不安でしかないと思います。
本人からすれば、読みがあっているか間違っているか分からないのでイチかバチかで読み上げるしかないのですから。
そして、自分が読めないということを知られたくない子の中には勉強が嫌で学校に行くことが苦痛に感じることもあるでしょう。
作文が苦手
作文に苦手意識をもっている子は多いので、作文ができるかできないかで「学習障害」の特徴を判断することは難しいかもしれません。
一般的には文字は読めているのに理解ができてない場合、作文を書くことに困難を覚えるみたいです。
また、書いていると話が前後したり、途中で何を書いているのか全く意味が分からないものになることもあるみたいです。
理解ができない
文字に書いてあれば内容を理解できるが、口頭で言われたことは理解が難しい子もいます(その逆もあるかもしれない)。
文をスラスラ読めても、書かれてある内容がどういう意味なのかを捕らえられない子もいます。
ただし、理解ができないのが、学習に困難を抱えていることが原因かどうかは分かりません。
単に語彙力不足だったり、本を読む習慣がなかったり、意味を考えて読んでいなかったりということも考えられます。
一桁しか取れない
私は小・中時代全く勉強をしていませんでした。
小学生の時からテストでは50点くらいを取ることが多かったですし、漢字は0点を何度もとりました。
中学でも定期テストで30点台を取ることが普通、実力テストでは1桁を取っていました。
このように、勉強をしなければまったく国語ができないことは当然と思っていいと思います。
もし、一生懸命勉強をしているのに定期テストで平均点以上を取ることができず、実力テストで1桁という場合は、極端に勉強ができない可能性も考えられます。
その場合は、子どもの不断の勉強の様子をチェックする必要があると思います。