「ターゲット」「システム英単語」「単語王2022」「データベース」「百式英単語」などの有名な単語帳があります。
その中でも「ターゲット1900」は1・2を争うくらいによく使われている単語帳です。
ターゲットは1900以外に
があります。
シンプルに1単語1意味で覚えることができるので、「システム英単語」のようにフレーズで覚えることに抵抗を感じる人には合っています。
もくじ
レベル
レベルごとの特徴を簡単にまとめておきます。
基本英単語・熟語ターゲット1100
日常学習レベルです。
中学レベル(高校入試)の内容なので、中学時代全く勉強しなかった子や、中学卒業後、高校入学までの期間に簡単に英単語を復習するのに適しています。
10年以上改訂されていないのは、基本過ぎるので変えようがないからだと思います。
1200
大学受験準備レベルです。
これを使う対象者はあまりいないはずです。
高校1年生が覚えておいた方が良い内容ではありますが、高校1年生で本気で勉強をするくらいやる気のある子(そこそこの実力もあるはず)には物足りないはずです。
使うとすれば、中学英語が全く分からない状態で高校に進学したが心機一転難関大学合格を目指して勉強を始めた高校1年生。
もしくは、勉強をさぼり続けて偏差値が30台の高校3年生が偏差値50程度の大学を目指す場合くらいだと思います。
1400
中堅私大・センター受験レベルです。
中堅私大が最終目標の人が完璧に覚えるべき英単語が網羅されています。
「『1400』なんてあるの?」と存在すら知らない高校生もいますが、受験生の8割がたは「1900」を使うよりも「1400」を使うほうが効率的だと思います。
英語が苦手で偏差値が55未満の人は1400を勧めます。
1900
国立2次・難関私大レベルです。
関関同立・MARCH以上の大学を一般入試で目指している人はこれらを完璧に仕上げてください。
英検準2級程度の実力しかない人が使うのは勧めません。
基本単語を知らない状態で1900を使っても「勉強しても成績が伸びない」という地獄に落ちるだけです。
1000
中堅私大~国立・難関私大を受験する人が覚えておいた方が良い熟語集です。
熟語が多く出される大学を受験する人は利用する価値があります。
ただ、「ネクステ」「ヴィンテージ」などの文法書をやるだけでいっぱいいっぱいになっている人は、熟語集にまで手を出すことは危険です。
全てが中途半端になるので、消化できるかどうかしっかりと考えてから使うかどうかを決めてください。
どれを使うか
「1200」「1400」「1900」の中で一番使われているのは「1900」だと思います。
私の出会ってきた高校生で「1200」「1400」を使っている子を見たことがありません(私に会ったことで1400に変える子はいますが)。
注意すべきことは、多くの人が使っているからと言ってそれが自分に適しているとは限らないということです(多くの人が使っているのでターゲットそのものは素晴らしい参考書であることは間違いないが1900を使うことが正しいというわけではないという意味)。
「1900」を使う子が多いのは強制的に高校から購入させられているからです。
なので、「高校からかわされたし、学校のテストで出されるから」そんな理由で使っている子が大半なのではないでしょうか。
大学受験がどういうものなのかを自分で調べようとする子はほとんどいないので、素直に与えられたものを使い続けます。
はっきりと言いますが、自分の目標が中堅私大なら「1900」を覚えることは非効率です。
無駄に単語暗記に時間を費やすことになりかねません。
「学校の単語テストで覚えさせられるからやるしかない」というようなことをよく耳にしますが、高校が無駄なことをさせているだけです。
中途半端な進学校がその傾向が強いように思えます。
学年で上位の子しか関関同立・MARCH以上の大学を受験しないのに、すべての子に1900を全部覚えさせようとするのです。
日東駒専・産近甲龍・北海学園・東北学院・広島修道・松山・西南学院・福岡大学などが第一志望なら「1900」をすべて覚えても無駄にもかかわらず。
ここで書いてあることに疑問を持っているのなら、自分で確認してみてください。
自分が第一志望としている大学の過去問の長文を見て分からない単語が出てきたらターゲット1900と1400に載っているか確認してください。
おそらく1400でほぼ網羅されているはずです。
1400に載っていなくて、1900にだけ載っているものは1・2個くらいしかないはずです。
1・2単語くらい読めなくても問題を解く上で問題にならないので、知らなくてもどうにでもなります。
つまり、無駄なんです。
それでも「学校で使うから」とか「新しく参考書を買うのがもったいないから」というのであれば1900のpart2までを完璧にしてください。
中堅大学を受験するのであればpart3二のってある英単語が使われることはほぼありません。
仮にあったとしても、問題を解く上で全く影響しない単語の可能性が高いです。
少なくとも進研模試で偏差値50前半くらいしか取れない実力なら1400を完璧にすることが先決です。
簡単な単語が頭に入っていない状態で難しい単語を覚えても成績は全く伸びないということに気づいてください。