小学校のカラフルのテストで50点しか取れない、大丈夫?
という検索がされていました。
親が想像していなかった結果を子供が持ってきたことに驚き、不安になっているのだと思います。
もくじ
分からない
おそらく、検索の意図は「こんな点数で進学は大丈夫なの?勉強ができないのでは?今後が不安で仕方がない」というものだと思います。
私が言えるとすれば
私はあのカラフルのテストで30点・40点・50点を普通にとっていましたが
偏差値60を超える私立大学に現役で合格しているということです。
全く勉強をしていなくても小学校のカラフルのテストで30点台を取るのは滅多なことではないのは多くの人が分かると思います。
そのカラフルなテストで30点~50点しか取れないのが小学生の時の私でした。
中学に入ってからも、定期テストの点数の悪さは周りの友達から驚かれるくらいです。
地元で一番偏差値の低い私立高校(偏差値38)の合否判定でCを取るくらいなのですから、その成績の悪さは尋常ではなかったことが分かるはずです。
そんな状況からでも私は現役で大学に合格できてしまいました。
これがなぜなのかは私にもわかりません。
ただ、一つ言えるのは勉強を全くしたことがないことが原因で成績が極端に悪かったということです(それでも小学校のテストで30点台を取るという普通では考えられない点数を取っていたことを考えると、注意散漫で多動だったのかもしれません)。
中学3年の2学期の後半から3学期くらいから、社会の勉強だけはしてのですが(他の科目の勉強し方が分からないので社会しか勉強できなかった)、社会だけは中学最後のテストで偏差値50を超えた記憶があります。
高校は最初の定期テストでは、数学Ⅰ・Aそれぞれ100点で合計点ではクラス17位、2学期も数学Ⅰ・Aは100点で、英語が60点台だったことを除きその他の科目は80点以上で学年2位、2学期からは定期テストでは学年1位、2年になってから特進に上がりそれからも定期テストでは学年1位をずっと取っていました。
その後英語も偏差値60台になり、河合模試で偏差値70以上を取ったこともあります。
このように、少なくとも私は小学校の時に50点を取っていましたが普通に勉強はできていました。
ですので、50点を取ったからといって、ただそれだけで「勉強ができない」と判断することはできないと思います。
気になる場合は学校の先生に相談するべきですが、落ち着きのなさが点数に影響している可能性もあります。
できない場合もある
このようなこと書いていると、誰もが同じことができると思われてしまうかもしれません
しかし、
私がもし極端に勉強が苦手であれば、1日5時間勉強をしていたとしても同じ結果になることはなかったと思います(実際に私の高校にはどれだけ勉強をしても英検4級に合格できない子が、今思い返すといました)。
勉強をしているのに成績を伸ばすことができないのか、勉強をしていないから成績を伸ばすことができないのか
塾講師をしていると、勝手な思い込みは危険なのですが、ある程度分かります。
定期テストで100点台でも、「この子は伸びる」と思える場合と、200点台でも「伸ばすのは難しいかもしれない」
といったことがある程度、経験的に分かります。
「勉強の仕方が間違っている」「覚えようとしていない」だから成績が伸びないだけと感じられた子の成績は、中学3年になって勉強に対する姿勢が変われば、まず間違いなく伸びます。
一方、「この子は少し難しい」と体験授業を1回受けてもらうだけで思えた場合は100%の確率で成績を伸ばすことができていません。
また、体験授業では気づかなかったが、2・3回指導をしていて
「もしかしたら暗記が苦手かもしれない」
「人の話を口頭で聞いても理解できていないかも」
「文章を読むのが極端に苦手かも」
ということが見えると、定期テストで平均点前後までは取れる科目があったとしても、それ以上成績を伸ばすことはできていません。
もちろん、上位高校を目指すことを期待している親の期待に応えることは難しいです。
地頭の良い子ばかりを見ている講師にはこういことは分からないと思うので「勉強などやればだれでもできる」と主張する人もいますが、現実はそうではないのです。
私が1回の体験授業で「多分成績を伸ばすのが難しい」と思えた子の親でさえ、努力をすれば成績が伸びると思っている方が全てです(塾に通わせようとしているのだから当たり前なのかもしれないが)。
ましてや、平均点近く取れてしまう場合「勉強が極端に苦手かもしれない」ということを微塵も感じないのは当然かもしれません。
しかし、どれだけ努力をしても、その努力に見合う結果が出せないのであれば(平均点を取れないのであれば)、親は子供の勉強の様子をしっかりと見てあげるべきだと思います。
努力をしてもどうにもならないのに、無理に暗記を強要しても成績が伸びるどころか無気力になるだけです。
80点取っても
小学校のテストは勉強が極端に苦手な可能性のある場合でも、80点~100点を取れてしまうことは普通にあると思います。
なので、小学生の時は勉強ができると思っていたのに中学に入ってから成績が伸びないことを目の当たりにし、急に「勉強をしなさい」と子供をしかりつける家庭もあります。
おそらく、多くの人が以下書くことに納得してくれないと思うのですが、
小学校のテストで80点を取れていたとしても、極端に勉強が苦手な場合はあります(と私は思っています)。
小学校の時には気づかなかったが中学になって急にできなくなり始めた子(もちろん勉強をしていなければ成績が良くないのは当然)は、
英語はアルファベットを覚えることに普通では考えにくいほど苦労をし、理科社会は60~80点は取れるのに、国語になると50点以下しか取れない。
このようなことが起こるはずです。
親は小学校の時はできる子と思っているので、テストの結果が悪いことに激怒してしまうこともあります。
中には「勉強しなさい」と子供を強制的に部屋に閉じ込めて勉強をさせようとする家庭もあるはずです。
当然塾に通っても親が期待する結果を出すことは難しく、「成績が伸びない」と塾を転々とさせることになります。
それでも、「勉強が極端に苦手」ということに気づけず、成績が伸びないのは勉強のやり方、塾の指導の生徒思い続けます。
もし、この記事を読んでいる方が塾を転々とさせているのであれば、成績が伸びない理由を親が把握するほうが先決だと思います。
繰り返しますが、無理なものをどうにかしようとしても、子どもが無気力になるだけで良い方向に進むことはありません。