初めて自分の子供が定期テストを受けるとき「何点くらいとればいいの?」「どれくらいが平均点になるの?」と気にしている親もいると思います。
そのような親に向けて、中学1年生の1学期の定期テストの平均点がどれくらいになるか簡単に書いています。
もくじ
誰でも300点以上は取れる
英語はアルファベットが書けるかどうかの確認が多くを占めますし、数学は簡単な足し算引き算が中心です。
理科・社会は一定の暗記が必要になりますが、初めてのテストということもあり多くの学校が問題を簡単にしています。
国語も極端に勉強が苦手でない限り、漢字の暗記さえすればよほどのことがなければ悪い点数を取ることはありません。
平均点は英語・数学は80点前後、理科・社会・国語は70点前後くらいになるはずです。
つまり、中学1年の一番初めに行われる定期テストは少しの努力をすれば400点以上を取ることは可能ですし、勉強をしなくても300点台を取れるのが普通です(難関私立は難しい)。
公立中学の平均点
上述の通り、ほとんどの公立中学は中学1年の1学期の定期テストは簡単です。
今までの結果を思い起こしてみると、330点~370点くらいが平均点になることが多いように思えます。
英語・数学が極端に簡単すぎそれぞれの平均点が90点前後になる場合、5教科合計の平均点が380点を超すこともあります。
ただし、実力があるのに点数が極端に悪くなることが起こりやすいのも中1の1学期の定期テストです。
どうでもいいわけではないが、「そんなことで不正解にする必要があるのか?」と思えるような採点をする先生が意外と多いのが1つの原因です。
たとえば
- 文章の終わりに「。」をつけない(国語)
- アルファベットの書き方が少し違う(英語)
- ピリオドの付け忘れ(英語)
- 丁寧に見れば判読可能だが字が汚い(全教科)
「そういうことをしっかりしないと同じことを繰り返すから駄目」と思ってそのような採点をする先生がいるのでしょうが、それは通常の授業で少しずつ修正すればいいことです。
そう主張すると「実際に経験してテストが厳しいということを分からせる必要がある」と反論されそうですが、もし通常の授業で修正できないのであればテストで経験をさせたとしても同じことを繰り返します。
いずれにしろ、100点を取れるところ50点になるということも起こりえますので、そのような採点をする先生がいるということを知っておいてください。
※ 学区制が廃止されている地域は学校によって平均点が極端に高かったり低かったりするかもしれません。
平均以下の科目がある場合
学校の先生が「ここがでる」と言っているものが大切なのに、それを覚えない子がいます。
自分が好きな勉強ばかりして、嫌いなものにはまったく手を触れないという子もいます。
「こんなのがテストに出るとは思わなかった」と勝手に決めつけ、それが大量に出題されてひどい点数を取ってしまうという子もいます。
対策期間中に時間配分がうまくできず、ほとんど手が付けられていない科目が2・3ある子も多いです。
これらはすべて、テストに慣れていないことが原因です。
これらが原因で平均点以下を取っているとしたら、親がしっかりと指摘してください。
「点数が悪かった」という部分だけをみて「勉強しなさい」と言う親は多いですが、点数が悪かった原因を把握し適切な指示を与える必要があります。
それをしなければ同じことを繰り返す可能性が高いです。
塾に通わせている親も同様です。
多くの塾は子供が勉強をしている姿を見れば「よし」とし、どのように勉強をしているかを見ていませんし、進捗状況の把握もできていません。
あとは、中学1年生でも個人の能力差があるので、努力をしても平均点くらいしか取れない子もいることも知っておくべきです。
理解力・暗記力は向上するのが普通なので、子どもができるようになるのを待ってください。
すぐにできるようになる子もいれば、なかなかできるようにならない子もいます。
なかなかできるようにならない子は、急激な成績上昇を望むのではなく、焦らずゆっくりと継続して勉強をするようにしてください。
難関私立中学進学予定者は要注意
「トップ合格と下位合格の子の能力差」「入学後にやる気をなくす」などいくつか原因があると思いますが、同じ中学に合格したにもかかわらず、定期テストで大きな差がでます。
なお、合格した学校が「筑波大学附属駒場」「開成」「麻布」「洛南」「灘」「久留米附設」「ラサール」など次元の違うハイレベル校でも差はでますが、このレベルになると「できる・できない」「能力差がある・ない」を考えても意味がないと思います。
ですので、ここでは「難関私立」を「努力すれば合格できる地方の中堅難関私立中学(偏差値60~66くらい)」と定義します。
「やる気」がなくなり勉強をせずに成績が悪くなるのは仕方がありません。
問題なのは、努力では埋めにくい能力差がある場合です。
理解力・吸収力(暗記)・読解力があり、それに加えて努力をして余裕をもって合格した子がいる一方、小学校4・5年生のころから遊ぶ時間がほぼない状況でひたすら努力をしてギリギリで合格した子もいます。
ギリギリで合格してしまった子の中には、授業のスピードについていけず1学期から何をしているのか分からない状況になることも少なくありません。
それが顕著に現れるのが英語です。
小学校の時に全く英語に触れていなかった努力だけで合格してしまった子は「英単語が覚えられない」「何もわからない」と、いきなり挫折してしまうこともあります。
もし、私立中学に入って学校の授業についていくことが難しくなってしまうと、場合によっては公立中学に進学している子よりもできなくなることも起こりえます。
そういうことがあるということも、受験を考えている親は事前に知っておいた方がいいと思います。
その他定期テストに関する記事は「定期テスト」を参考にしてください。