【実力テストになると点数が取れない】定期テストとの違いは何か

多くの中学生が「定期テストでは点が取れるのに実力テストになると点数が取れない」という悩みを抱えます。

実力テストになると点が取れなくなる子は、実力テストでは点数が取れない原因を自分なりに分析してください。

原因を知ることで「受験勉強でやるべきこと」に気づくことができるはずです。

なお、ここでの実力テストは「地元で実施されている公立高校入試対策用の実力テスト」を意味しています。

範囲

定期テストは「何ページから何ページまで」と範囲が限定されています。

出題される範囲が分かっているのでその範囲ができるようになれば高得点が取れます。

一方、実力テストは、あらかじめ「これがでますよ~」という天の声(先生)がありません。

何が出るか分からないので的を絞って勉強をすることができず、頑張って勉強した部分が全く出題されないということが起こります。

また、その場で考えて解かせる問題も出されるの、問題を解くことに慣れていない子にとっては設問の意味すら捉えることができないということもあります。

「何が出るか分からないなら対策が取りようもないから勉強なんかしても無駄」そういう心理がくことも点数が取れなくなる一つの原因です。

定期テストで点数が取れるのに実力テストでは取れないという子は「範囲が限定されているかいないか」が大きく影響しているのです。

ただ、実力テストでも難なく高得点を取れる子も多くいます。

その差がどこにあるのかを考えましょう。

ほぼ間違いなく「普段の勉強量」がその差を生んでいます。

実力テストで点数を取りたいのであれば、普段の勉強に「演習」を加えてください。

暗記すれば問題が解ける

定期テストは暗記さえできれば解ける問題がたくさん出題されます。

何の理解もせずに「こうだからこう」と覚えさえすれば点数が取れてしまいます。

英語であれば、範囲内の英単語・熟語・文法をひたすら暗記すれば高得点が取れてしまいます。

理科・社会・国語も学校の先生が「ここからでるよ~」と言ったものを徹底的に暗記をすれば高得点が取れます。

数学は、数学用語の暗記・簡単な計算問題ができれば最低限の点数が取れます。

文章題・グラフ・証明問題は授業で習ったものが数字を変えて出題されるだけなので、なんでそうなるのか意味が分からなくてもパターンを覚えさえすれば難なく問題が解けてしまいます。

もちろん、中には「簡単な問題をたくさん出しても意味がない」とわざと難しい問題を出す先生もいます。

たまに、中学1年なのに平均点が40点未満になり「誰かの親が学校に苦情を入れた」ということ耳にすることがあります。

とはいっても中学生の定期テストは授業内容をしっかり押さえていれば高得点が取れるのが普通です。

真剣に勉強をすれば、普通の理解力と暗記力があれば「400点」くらい取れて当然です。

400点に達さないのは、単に勉強不足なだけのことが多いと思いましょう。

中学1・2年の実力テスト

中学1・2年、3年の1学期までは、英語・理科・社会の3科目は定期テストの対策をしていればそれなりの点数が取れます。

定期テストまでとはいいませんが、出題内容がかなり限定されているからです。

中学1・2年で定期テストで点数を取れているのに実力テストでは点数が取れないという場合、「定期テストで点数が取れれば十分」という気持ちで勉強をしている可能性があります。

「定期テストで点数を取れれば翌日に覚えたことを忘れても構わない」

そういう感覚で勉強をしていませんか?

または、実力テストを受ける前に「学校の成績とは関係ないから結果などどうでもいいや」と投げやりで受けてはいませんか?

もしそうだとしたら、もったいないです。

実力テストは「入試の実践練習」だと思ってください。

定期テストで覚えた内容が実力テストでも出されるのだから、実力テストを受ける前にはしっかりと範囲内の復習をしましょう。

復習をすることで、記憶に残りやすくなるので、受験期に1から焦ってやり直す人よりも絶対的に有利な立場に立てます。