個別指導塾には大きく分けて
- マンツーマン
- 1対2・3
- 映像授業+質問対応講師
の3つがあります
個別に対応するという点では「家庭教師」「自立学習型塾」も個別指導塾に分類される場合がありますが、ここでは別の種類としています。
もくじ
マンツーマン
完全に1対1で指導をしてもらえるタイプの個別指導塾です。
1対複数対応の個別指導塾と比べ若干割高になりますが、能動的に勉強をする子であれば、1対複数対応よりも費用対効果が良くなります。
具体的には「勉強していて分からないところをチェックしておき、授業では事前にチェックした分からないところだけを教えてもらう」マンツーマンではこのような使いをすべきです。
そうしなければ、授業時間の半分以上が自分で問題を解いている時間になり、80分1コマであれば、実質の指導時間は40分未満になるはずです。
80分のうち40分程度になるなら、わざわざ割高のマンツーマン指導にする意味がありません。
受講回数は、上記のような使い方をすれば、中学生であれば週1回80分で必要十分な指導が受けられるはずです。
多くても週2回80分くらいでコマを取れば十分だと思います。
コマ数を増やせば成績が伸びるというわけではないので、その点は注意してください。
また、マンツーマン指導何の講師が固定されていないところは避けることを勧めます。
生徒の理解状況の把握ができないからです。
「塾長がチェックしているし、授業毎に報告書を書いているので把握できる」と塾は言うでしょうが、そんなことで生徒の理解状況の把握ができたら苦労しません。
※マンツーマン指導なのに塾のテキストでしか指導を受けられないところはお金がもったいないと思います。
1対2・3の個別指導塾
2・3人の生徒に対し1人の講師が対応するタイプの個別指導塾です。
マンツーマン指導に比べ2~4割ほど割安になることが多いです。
1人の講師で複数の生徒を対応するので指導時間が限られるからです。
1対3指導であれば80分1コマであれば、実際に指導を受けている時間は20分程度です。
1対2指導でも80分のうち30分指導を受けられれば良いと思ってください。
講師とコミュニケーションが取れない子は80分ずっと自習で終わるということもあります。
問題を解いていて分からないところが出てきたのに、講師が他の生徒に対応していたらその間ボケーっとするということもよく起こります。
なお、マンツーマンのように自分が分からないところだけを聞くのは難しいです。
与えられたテキストの問題を解き、分からない問題の答えを教えてもらって終わります。
分からない問題の解説を受けてわかった気にさせても、適宜復習を織り込まなければできるようになりません。
複数対応の個別指導でそのような適切な対応はしにくいので、成績が思うように伸びない子も多いです。
「個別指導」と謳っているのに、10名くらいの生徒を2・3名の講師が巡回して対応し、結果的に講師1人に対して生徒2・3人に対応する巡回指導型の塾には注意してください。
このタイプは、勉強をする環境が作られておらず、生徒と学生講師が遊んでいるだけということが起こりやすいです。
80分1コマの10分くらいは勉強をする形を作っていてそのほかの時間は勉強以外のことをしているということは本当にあります。
勉強が嫌いな子がこの手の塾に通うと「塾は楽しい」といって、塾に通うことを嫌がらないことが多いです。
勉強を全くしなかった子を塾に入れさせた親は、塾に通っている姿を見ることで安心するので、それだけで満足します。
しかし、その多くは、時間が経過しても成績が全く伸びないことに不満を持ち、中3の夏休み前後に塾を移動する羽目になります。
私の塾にもそのような子が毎年来ますが、中には親に無理やり塾を変わらせられようとし「今の塾を変わりたくない」という子もいます。
そのような子には今の塾を変わりたくないなら変わらない方がいいと入塾をさせませんが、高確率で夏休みが終わってからうちの塾にきます。
当然ながら夏休みを丸々無駄に過ごすと入試に悪影響を及ぼします。
「(遊んでいるから)塾が楽しい」と子供が言っている場合、親は注意してください。
映像授業
パソコン画面を使って勉強をするタイプの個別指導です。
このタイプは、最新のIT技術を利用して効率的に勉強ができる利点があります。
全ての生徒の成績情報がネット上で管理され、苦手な個所を反復練習させることが可能だということが多くの親を引き付けています。
フランチャイズでこの形をとっているところは学生講師を雇って運営することが多かったのですが、最近は社員3・4人で生徒を回している塾が増えてきました。
人件費を抑えながら、利益を稼ぐことができる新たなタイプに資金力のあるところが乗り出したからです。
映像授業を使っているから割安かと思いきや1対1の個別指導よりも高額な費用が掛かるところもあるみたいです。
このタイプを選ぶなら進研ゼミやZ会で十分だと思います。
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