成績が伸びない可能性が高いかどうかは授業をすればある程度分かる

どれだけ勉強をしても定期テストで5教科合計が100点以下

というような場合であれば学習に困難を抱えている可能性に親も気づけると思います。

しかし、

40点~60点は取れてしまう場合

努力不足や勉強のやり方に問題がある

と思う親が大半かもしれません。

困難さに気づけない親

私は発達障害の専門家ではありませんが

大学に入り直して人間の心理・発達について学び直した経験と1対1で個別に子供たちの指導を長年続けてきている経験から

一般的な塾講師よりも勉強に困難を抱えている子を把握してあげる力はあると思っています。

そんな私は

授業を1度すれば

この子は

成長とともに状況が変わる可能性があるかもしれないが

少なくとも現状では勉強をしても努力に見合う結果はだせないだろう

ということが分かります(専門家ではないので、私の勝手な思い込みの可能性は否定できません)。

事実、

この子は厳しい

と思った子の成績を伸ばせたことは1度もありません。

たとえ、定期テストで200点以下しか取れない子でも

1度授業をすれば

この子はしっかりと勉強をすればすぐに平均は取れるようになる

と思えた子のほぼ全員が平均以上を取れるようになっています。

 

なぜこのようなことが分かるかというと

極端に勉強ができない子は、個人差はありますが、努力をすればできる子と違う特徴があるからです。

例えば

  1. ミミズが這いつくばったような読みにくい字
  2. 似たような文字を見ると見分けがつかない(dとbの違いはもちろん、yとkの違いも分からないということもあります)
  3. 口頭で解説をされるだけでは話された内容を理解できない(この場合は口頭で解説をせずに側について丁寧な解説をすればできるようになる)
  4. 口頭で解説されようが側について丁寧に解説されようが、文章に書かれてある内容を理解できない
  5. 通常では考えられないレベルで図形を把握できない

といったことです。

私は

塾講師として複数の生徒たちを見てきているので

体験授業を1度することで、こういったことがある程度把握できます。

しかし、親は自分の子どもしか見ていないので比較する対象があまりいません。

なので、明らかに努力不足や勉強のやり方が原因ではないのにそれに気づかないことも多いんじゃないかと思います(気づきたくないと言ったほうがいいかもしれません)。

成績が伸びない可能性が高い

過去、明らかに学習に困難を抱えている子を見てきていますが、

上で書いた通り

自分が成績を伸ばすのが難しい

と思った子の成績が伸びたことは1度もありません。

 

努力ではどうにもならない場合でも

やり方を変えることで以前よりも定期テストの成績が上がる

平均以上が取れる(暗記重視の出題がされれば分かっていなくても点が取れてしまうだけで、実力テストになると全く結果を出せない)

なんていうことはなくはないですが

 

親が期待するレベル

例えば

中学生であれば

定期テストで400点以上とらせたい

とか

偏差値50台中盤の公立高校に合格させたい

とか

高校生であれば

中堅私立大学や国立大学に合格させたい

 

という望みに答えられたことは一度もありません。

 

 

明らかに勉強不足・勉強のやり方が原因でない子は

少なくとも現状のままでは、努力をしても結果を出すことができないので

悪い点を取ってきた子に怒ってしまえばマイナスしかないと思います。

 

テストの結果だけを見て、怒るのではなく

なぜできないかを把握してあげることを勧めます。