【英単語の暗記】「慣れ」と「覚え方」で1日に暗記できる量は違う

世間では「覚え方」だけが注目されているように感じられます。

しかし、英単語を1日でどれくらい覚えられるかは「覚え方」だけでなく「慣れ」も影響するということを知ってください。

英語の勉強を始めたばかりの人と、10年以上勉強していた人では覚えられる量が異なるのは当然なんです。

特に、子どもの英語の勉強をさせはじめたばかりの親は「慣れ」が大切だということを知ってください。

始めは覚えるのが難しい

4歳~10歳くらいまでの子が英語に関心を持ち暗記を始めるとすぐに単語を覚えられることもありますが、英語を始めるきっかけは親からの強制や義務教育による強制が多くを占めるはずです。

英語に興味のない中学生1年生や小学5年生が「英語を始めます」といきなり言われても、すんなり単語が頭に入るということは考えにくいです(勉強習慣がない子は特に覚えられない)。

ある程度英語ができる親は「英単語を覚えるのは簡単」「1日に30個は覚えられる」と思っているはずなので要注意です。

無謀なやり方でついていける子はいいですが、それで英語が嫌いになったら元も子もありません。

最初にやるべきこと

英語を勉強し始めたばかりの子(小学生や中学生)は、記号(アルファベット)と発音をしっかりと結びつけ(たとえば、「b」は「場業になることが多い」というように)ことを重視すべきです。

記号と発音の結びつきが不十分な状態で英単語を無理やり覚えさせないようにしてください。

そうすることが英語に拒否反応を持たせてしまう原因になりえます。

最初の1か月くらいは焦らずにアルファベットを重視したほうがいいです。

フォニックスを勉強するときは市販の参考書を使ってもいいですが、ユーチューブにいいものがたくさんUPされています。

「大人のフォニックス」

これがお勧めです。

特に「大人のフォニックス」は「フォニックスはアルファベットの鳴き声です」という説明から始まり、フォニックスがどういうものなのかを分かりやすく説明してくれます。

また、女性の声がきれいなのでものすごく頭に残りやすいです(私はそう思う)。

確認です。

英語を学び始めたばかりの子は「記号と発音の結び付けを重視する」ようにしてください。

なお、小学校4年生くらいまではアルファベットを覚えたら無理に英単語の綴りを覚えるのではなく、発音と意味が分かれば綴りは書けなくてもいいと思います。

楽しく英語にたくさん触れることを意識するほうが英語に強くなると思います。

慣れるとは?

フォニックスをやったり、学校の教科書を繰り返し読んだりすることを1日10分やり続ければ、1・2か月でそれなりに慣れます。

アルファベットを初めて覚えさせられた日は10個の単語を10分で覚えることはできなかった状態から、実力に応じたレベルの単語なら10分で10個覚える(発音・意味・綴りが分かる状態)ことも可能になります。

1日10分を1年も続ければ1週間で100個の英単語を覚えることも可能になります(それなりの工夫が必要ですが)。

英語に「慣れ」るためには最低でも1日10分を継続することが大切だと思ってください。

それができれば自然に英単語を覚えられるようになります。

ただ、1日10分を継続してもなかなか英単語が覚えられない人も中にはいます。

本気でやっているのに、不安に思えるくらい単語を覚えることができない場合は以下を参照してみてください。

大人が挫折する理由

とはいっても、英検5級に出る単語も知らないのに、英検2級で覚える単語(特に抽象的な単語)を覚えることはまだまだ難しいです。

大人になってから英語をやり直した人がすぐに挫折してしまう1つの原因はここにあると思います。

全く英語に慣れていない状態なのに、自分のレベルに合わない単語帳・文法書を手にしていませんか?

それは、足し算・引き算を学んでいない子にいきなり関数を学ばせるようなものです。

中学生の内容を完全に忘れているのであれば、TOEIC用の対策本をいきなり読むべきではありません。

TOEIC用に書かれた本はたとえ初級用のものであっても、英語に慣れていない人には難しく感じられることもあるからです。

英語から遠ざかっていた人のやり直しは「中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。」レベルの本から始めるべきです。

確認です。

英語に慣れていないにも関わらず、自分の実力に見合わない参考書や単語帳を使うのは挫折につながります

自分の実力に合ったものを使いましょう。

覚え方

覚え方は人によって違います。

どの覚え方が自分に合っているかは英語をやりながら自分で見つけるしかないと思います。

ただ、「覚えるまで何度も書きなさい」というやり方はお勧めしません。

いまだに、「10回書きなさい」とか「ノートの端から端まで書きなさい」といった覚え方をさせている中学校の先生がいるみたいですが、「書くな」とは言いませんが、何も考えずにひたすら書き続けても覚えられるわけがないので「とにかく書け」という指導はやめてもらいたいです。

英語を使いこなしたい人

受験のために英語を必要とする人は、単語・熟語ををひたすら暗記すれば語彙に関してはどうにかなります。

しかし、英語をコミュニケーションの道具として使いたいと思っているのであれば、語彙力を増やすだけではどうにもなりません。

それを知るためには以下の「使える英単語習得法」を参考にするのが手っ取り早いと思います。

これを実践できる人は少ないと思いますが、言っていることに間違いはないので「英語を使いこなす」ために必要なことを知ることはできるはずです。

何をすればいいか分からない

英単語の覚え方に悩んでいる人は、英単語の暗記に悩むだけでなく、英語の学び方そのものに悩んでいるはずです。

何をどうやって勉強すればいいのか分からず、あっちにいったりこっちにいったり、ぐちゃぐちゃになって結局何も身についていない「どうやって英語を勉強すればいいんだ?」状態に陥っています。

そういう人は、「何をすればいいのか分からない」という状態を抜け出すために、レールを敷いてくれる何かが必要になります。

英語の初心者で費用対効果がいいのは「スタディサプリ」の中学か高校生講座、ある程度勉強が進んでいる人は「スタディサプリ」のTOEIC対策講座だと思います。

多少お金を出してもいいのであれば、レベルに応じて進められる「アルク」

実際に会話をしたいのであれば「NativeCamp」(予約に費用が掛かるので思った以上にお金が必要になりますが)などの、オンライン英会話がお勧めです。

高額な費用を書ければ英語ができるようになるわけではありませんし、母語以外の言語を使えるレベルまでもっていくには短期間でどうにもなりません(下地があれば急上昇するかもしれませんが)。

英会話教室に何十万も払ってもお金を捨てることになると思います。