2020年くらいまでは

漫画を読む・アニメを見る「時間の無駄」

と思っていた私ですが

今では

マンガを読むこと・アニメを見ることは

子どもたちにとって

決して無駄なことではない

考え方が180度変わってしまいました(特に2022年5月以降は行き過ぎと思えるくらい漫画・アニメを推すようになってしまいました)。

矛盾

高校生くらいからつい最近(2020年ころ)まで

マンガを読むくらいなら学校の勉強をしていたほうがいい

と私は思っていたのですが 

(中学まではかなりオタクで、毎日古本屋巡りをしていた。福岡市南区向野にあった漫遊、日佐にあったバイセル、他にも名前は忘れたけどいろいろなところを回っていたけどブックオフが広がってから古本屋がどんどん廃業…、世の中に古本屋はブックオフしかほぼなくなるという・・・資本主義の怖さ。「多様性が」と叫ばれているのにそれと逆境する社会。しかし、だからこそ「我が道を通る」的な考えが強みに変わる時代が今後訪れると思うのですが)

その一方

20代後半くらいからは

勉強だけでは意味がないからいろいろなことをやったほうがいい

とも思っていました。

 

「いろいろなことをやれ」

といっているのに

「マンガを読むことは無駄」

これって考えてみれば矛盾なんですよね。

 

「いろいろなこと」は「いろいろなこと」であって

そこに漫画やアニメが含まれないなんてことはないのに・・・

 

この矛盾に少しずつ気づき始めたのは

なんとなく買った

『三月のライオン』

『宇宙兄弟』

を読んでからです。

 

気づいたらその世界に引き込まれていました。

 

なんだかんだでマンガって面白いんですよね。

そして、考えるきっかけにもなるんです。

自分で考えるキッカケになる

もしこの漫画を読んだのが2010年ころなら

おそらく

面白い漫画だな

だけで終わっていたと思います。

 

私は

教育に関心がありそこから苫野一徳の存在を知り

苫野一徳を知ってから哲学の存在を知り

今現在、何か考えるとそのすべてが

これからを生きる子どもたちが今何を「学び」「考え」ておいた方がいいのか

につながってしまう状態になっている・・・

 

つまり、超素人ではありますが物事を哲学的に考える傾向になってしまったんです。

 

そんな中で

漫画の本を読むと

ただ面白いと思うだけでなく

  • 人間とはどうあるべきなんだろうか?
  • 社会で生きるためにどう振る舞う方がいいのか?
  • 生きることって辛いことの方が多いのでは?
  • やりたいことを仕事にできることっていいのか悪いのか?

というように

そこからいろいろ考えざるをえなくなってしまったんですね。

 

これって、どう思いますか?

文字だけの本を読もうとしない子が大半だと思いますが(できれば読んでもらいたい)

漫画であれば文字だけの本を読まない子でも娯楽の一部として読みますよね(今では漫画も読まない・読めないという子が出てきているみたいですが)。

 

漫画というのは

簡単に読めるのに

学校の勉強では学ばないであろういろいろな知識を教えてくれます。

勉強をしているなど微塵に感じることなしに知識を増やすことができる。

もちろんそれは自分の世界を広げることにもつながっているという・・・

まさに

楽して学べる最強の教材

それが

マ・ン・ガ!!

 

学校の勉強だけが勉強と思っていたら

漫画で得た知識で世界が広がるなんて

と思うかもしれませんが

どの知識が重要かどうかなんて誰にもわからないことなので

漫画で知った知識は確実に教養になり

自分の考えを広げられるので自然と自分が取りうる選択肢を広げることにもつながります。

 

また

いじめ問題を取り上げている漫画を読めば

いじめについて自分で考えるきっかけになるはずですし

原発・核に関する問題を取り上げている漫画を読めば

電力・戦争・環境に関心を持ったり

中には

民主主義・資本主義・独我論とは?

そういう言葉を知らないにしても考えるようになる子もいるはずです。

知識を増やすだけでなく自分で考える経験にもつながるわけですね。

こう考えると

漫画・アニメというだけで無駄

なんて言えませんよね。

無駄になることはない

もちろん

10代前半の子が漫画を読んだところで

人生とは何だろう?

なんてことを皆が考えることはあまり期待できませんが

漫画を読んだという経験は確実に頭の中に残ります。

 

その経験が、10代中ごろから後半で起こる様々な出来事とリンクして、自分で物事を考えるきっかけになるかもしれませんし

大人になったときに読み返してみると(子供の時に読んだ漫画は大人になってもずっと残っているので、ふと読みたくなる時が来ますよね?)

あ~、これってこういう面があったのか、こういうことを著者は伝えたかったのではと

別の読み方ができるようになっているのでそれはそれで子供の時に漫画を読んでいたから経験できることですよね。

子どもにもお勧めできる漫画・アニメ

以下、私が読んだ見たことがある漫画・アニメで子どもにお勧めのものを紹介しておきます。

  • 青のオーケストラ
  • 宇宙兄弟
  • 風の谷のナウシカ
  • 聲の形
  • コッペリオン
  • 3月のライオン
  • 四月は君の嘘
  • 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
  • JIN-仁-
  • ドラゴン桜
  • 響け! ユーフォニアム
  • ヒカルの碁
  • 藤子・F・不二雄短編集
  • 不滅のあなたへ
  • ブラックジャック
  • ブルーピリオド
  • 魔女の宅急便
  • 三つ目がとおる
  • ムーちゃんと手をつないで
  • ランウェイで笑って
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