【定期テスト対策平均勉強時間】中学生の平日・直前期の勉強量

中学生って定期テストの対策をするときに平均的にどれくらい勉強をしているのだろうか?

周りがどれくらい勉強をしているのか見ることができないので気になる人が多いみたいです。

テスト勉強開始時期

教育関係の出版社のデータによると2週間くらい前から始める人が40~50%

7日~10日くらい前からが35%

前日~5日くらいからが10~15%

ほとんどしない子が5%

平日の勉強時間

成績上位者の半数近くは1日2時間~4時間は勉強していて、30分~1時間くらいしかしていない子は4割程度

下位者の2割はほとんど勉強をせず、30分~1時間程度が半数近く、2時間~4時間勉強をしている子は3割強

この結果から、全く勉強しない子は成績下位層になる割合が多く、成績上位者層になると1日の勉強時間が2時間を超える割合が高いことが見えてきます。

次元の違う子をのぞき、成績上位者に入りたければ勉強が大切であることは事実のようです。

ただ、注目するべきところは他にもあります。

30分~1時間勉強をしても、2時間以上勉強をしても成績が下位の子は結局は下位

逆に全く勉強しなくても、30分~1時間程度しか勉強をしなくても成績上位者になれる子は半数近くいるということがデータから見えることです。

2時間以上勉強をしているのに成績中位・下位にいる場合は、勉強のやり方、勉強に対する姿勢を意識して変えようとしないと(勉強をする意味を感じられず、その意思がない中学生は多い)、勉強時間を増やしたところで成績には反映されません。

子どもを拘束して無理やり勉強をさせているのであれば、勉強時間を1時間に限定したり、「これをやれば勉強を終わっていい」という課題を出すなどして、ダラダラと勉強をさせるのを止めさせたほうが時間を有効に使えるはずです。

課題を出すときは、量に注意する必要があります。

本気でやれば1時間くらいで終わらせられる量くらいにしないと、やる気を出させるのが難しいと思います。

ただ、どれだけ勉強をさせても成績が伸びない子が現実にいることも忘れてはいけません。

成績が伸びていない原因が勉強不足ではないことが原因なのに、400点以上を取らせようとしてもそれは無理です。

学歴が高い親が多くいる現在の家庭では、子供が努力不足が原因でない可能性が高いのに、学校の成績が伸びない原因を努力不足・勉強のやり方に問題があるなどとして学校の成績を取らせようと家にいるときは常に勉強をさせるということも起こりやすいので、もしそのような状況になっているのであれば、成績が伸びない原因を把握するように親が心がけてください。

直前期の勉強時間

定期テスト直前1週間は成績上位者の勉強時間はかなり増えます。

普段の勉強時間が30分~1時間程度の子でも、この期間に限定すれば成績上位者は1日4時間以上、休みの日は1日中勉強をするという子も多いはずです。

定期テストは暗記の要素が大部分を占めるので、暗記をするにはそれなりの勉強時間が必要になります。

学校の勉強だけで家では全く勉強をしないのに400点以上をとる子が現実にいますが、そのような子は地元のトップ公立校や偏差値70前後の難関私立高校にも合格できる実力のある超人です。

この時期に2時間程度しか勉強をしないようであれば、平均点プラス50点くらいが限界です。

普通の脳力しかない場合、定期テスト直前期の勉強時間が成績を大きく左右すると思ってください。

平均勉強時間を考える意味はない

勉強時間(勉強量)が成績上昇に大切であることは間違いありませんが、勉強時間が少なくても成績上位になれる子、勉強時間が多くても成績下位にいる子がいます。

このことから「勉強を何時間したら絶対に成績が良くなる」ということは言えないということが見えてきます。

思うように成績が伸びない子は勉強量だけでなく

  • いかに効率的に勉強をするか
  • いかに集中して勉強をするか

も考えるべきです。

学校の先生が「出る」と言ったところを中心に勉強をすれば、出題可能性が低い細かい部分まで必死に覚えるよりも短時間で高得点が狙えるようになります。

ダラダラ4時間を勉強をするよりも30分集中して勉強したほうが成績は伸びます。

この当たり前のことを、成績が伸びていない中学生はできていません。

口だけ「勉強をしなさい」と言っている親はこの点に気づいていないことが多いので、勉強時間の割に成績が良くない場合は子供がどのように勉強をしているか聞いてみてください。

そうすれば、親でも「こうすればいいんじゃない」というアドバイスはできるはずです。

平均点をとるには勉強時間はどれくらい必要か

「何時間やれば平均点を取れますか?」

「何時間すれば400点を超えますか?」

というような疑問を持つ子は多いと思います。

すでに書いてある通り、何時間勉強すれば何点取れるのかなどは誰にもわかりません。

ただ、それでも知りたいという子が多いので、私の個人的感覚で目安を書いておきます。

範囲や習っている分野、得意不得意によって異なります。

また、集中して勉強をしているという前提で書いています。

英語

英語」はそれまで習っている内容をしっかりと理解し、今回出題される範囲だけを覚えればいい状態なら、文法理解に1時間、単語の暗記に3時間くらい充てれば平均点は取れるはずです。

中学3年なのに1・2年の内容が理解できていない場合、単語・熟語、本文暗記、単元の文法理解に5・6時間程度は必要になるはずです。

それに加え1・2年の文法の復習を5時間くらいで終わらせられれば(勉強をさぼってきた子が5時間で終わらせられるとは思わないが)平均点を確実にとれるはずです。

数学

1年生であれば、学校の授業が理解できていれば応用問題の演習に2・3時間かければ平均点以上は確実に取れると思います。

2・3年生になると、下位学年のときにその単元をどれだけ理解していたかにより必要な勉強時間が大きく変わります。

それでも、学校の授業を理解しているのであれば3・4時間くらいできれば平均以下になることはないはずです。

計算が苦手な子は10時間やっても成績は伸びない可能性があります。

ケアレスミスが多い子も何時間やったとしても実力を出すことができない可能性があります。

ケアレスミスが多い子は普段から計算問題を丁寧に解くように訓練をする必要があります(それができないからケアレスミスが続くのですが)。

理科・社会

暗記科目なので、出題範囲によって勉強時間が変わりますが、普段から勉強をしているのであれば2時間くらい勉強をすれば平均はとれるはずです。

「理科」「社会」は英語・数学と異なり、暗記さえできれば確実に点数が出せるようになります。

とりあえず1科目でもいいから良い点数を取りたい、そのような子は理科・社会に時間をかけてください。

全くの無知識の状態からでも、参考書を読み、必死で暗記をしようとすれば4時間の勉強で平均以上を取れるはずです。

国語

定期テストの国語は暗記さえすれば点数が取れます。

漢字の暗記は隙間時間にやるとして、教科書の音読、文法、ワークの問題を覚えるなどで3時間も集中して勉強をすれば少なくとも平均点はとれるようになるはずです。