英語の定期テストで高得点を取るための手順を書いておきます。
ただし、やり方は人それぞれです。
この順序で勉強をすれば効率的に点数を取ることができることは間違いないですが、自分に合わないと思えば自分なりのやり方を探してください。
他の科目は「定期テスト」を参考にしてください。
もくじ
単語・熟語の暗記
一番初めにやるべきことは単語・熟語の暗記です。
単語・熟語の暗記が不十分な状態で定期テストの勉強をしてはいけません。
暗記をするときに市販の単語集を購入したほうがいいか迷う人がいるかもしれませんが、原則不要です。
学校で配布するテキストやプリントに単元ごとに重要な単語・熟語をまとめたものがあるはずなので、それを利用して暗記をしてください。
発音を無視して自己流に単語を暗記している子が多いですがダメです。
必ず適切な発音で単語を暗記してください。
「綴りと発音が異なるので発音を意識すると暗記がしにくい」と、英語に慣れていない人が思う気持ちは分かります。
しかし、発音を意識して覚えないと発音問題が解けませんし、リスニング問題にも影響します。
英語に慣れてくれば、綴りと発音が違うことに煩わしさを覚えることはなくなるので、始めはつらいと思いますが、発音を大切にして下さい。
発音が分からない場合は、学校の先生に聞けばいいので「発音が分からない」という言い訳をするのもやめましょう。
文法・構文
新しい文法事項、たとえば中学1年ならbe動詞・2年なら不定詞・3年なら関係代名詞というように、定期テスト毎に新たな文法事項を習い、それが定期テストに出されます。
定期テストは範囲内の文法をストレートに問われる問題が多いので、「こういうときはこうなる」ということを覚えてしまえばいいのです。
「決まった型」なので、覚えてしまえばそれがそのまま出題されるので、間違えることは減ります。
ただし、単語が分からなければそれらを覚えても問題に対応できない場合もあるので、単語の暗記を完璧にしておいてください。
なお、構文を簡単に説明すると「It is ... for 人 to ~」というように「この文法はこういう感じで使われる」といった「型」です。
「覚えろと言われても、それができないから困っている」という人は勉強に対する意識を変えるしかありません。
勉強ができない子が受け身で勉強をしてもいつまでもできるようになりません。
本当にできるようになりたいなら本気になってください。
そうすれば覚えられます。
本文の和訳
単語も文法も覚えてしまえば、あとは本文の訳をできるようにしてください。
訳は授業でしているはずですし、そこまで苦労はしないはずです。
範囲内の本文はどれがでても訳ができるようになっておきましょう。
本文音読・暗唱
教科書の本文をスラスラ読めるようになるまで音読してください。
音読は英語の感覚を身につけるためにものすごく役立ちます。
「この単語が来れば、次はAの単語が来るだろう」
「この形が来れば、次はあれが続くな」
音読を普段からしていれば(黙読でも可能だが音読のほうが頭に残りやすい)、このような英語の感覚・センスが自然と身についてきます。
また、音読は自分で発音をして自分の耳で聞くことにもなるので、リスニング対策にも効果があります(あるはずです)。
時間があるなら暗唱もできるようになってください。
「暗唱をする意味はない」と暗唱に否定的な人もいますが、音読以上に英語の感覚・センスが身につけられます。
暗唱をすることで日本語を介さずに英語を英語で理解することができるようにもなります。
英語に慣れていない中学生にはかなりお勧めの勉強法なのです。
ただし、勉強が苦手な人は暗唱をしている時間はありませんし、やる気のない人はそこまでできないので、暗唱は余裕のある人だけしてください。
演習
単語・熟語・文法・構文が完璧になったら演習をしてください。
演習は学校のテキスト・プリントの問題を完璧にすればいいです。
それができれば個人差はありますが、ほとんどの人が70点~100点を取れるはずです。
学校のテキスト・プリントだけでは不安という人は塾のテキスト、塾に通っていない子は市販されている教科書準拠の参考書の問題をといてください。
ただい、個人的にはそこまでする必要はないと思います。
学校で配られたものを完璧にすれば十分です。
悩み
定期テスト対策をしているときに生じるか悩みについて回答します。
何から始めればいいか分からない
上で書いた通り、「単語・熟語」「文法・構文」「本文暗記」「演習」の順でしてください。
単語・熟語を完璧にすれば、「分からない原因は少なくとも単語・熟語ではない」ということが分かります。
その後、文法・構文の暗記ができれば「単語・熟語・文法・構文は分かっているから、できないのであれば他の部分に原因がある」と気づけます。
順序を守って勉強をすれば、何を勉強すればいいか分かります。
定期テストは出題範囲が決まっているので、順序を守れば「何をすればいいか分からない」ということはあまり起こりません。
前の学年で習ったことが分からない
中学2・3年生が1年で習う文法事項が分からなければ、定期対策に効率的な順番で勉強をしても何をすればいいか分からないことがあります。
単語・熟語は単なる暗記だからできるはずですが、文法・構文は暗記だけではどうにもならないこともあるからです。
中学2・3年で習う文法は、中学1年で習う基礎文法が理解できて初めて使いこなせます。
「be動詞」「一般動詞」の疑問文・否定文の作り方、「過去形」「~ing作り方」が分かっていなければ、その部分とセットで新しく習った文法・構文の問題が出されれば解けなくなります。
もし、1年の文法が不十分と自覚しているのであれば、1年の文法を復習してください。
1年で習う文法は意外と少ないので2時間くらい本気で復習すれば身につけられます。
勉強しても覚えられない
そういう人も中にはいます。
例えば、
「be動詞」の疑問文・否定文の理解ができず、繰り返すことで、意味が分からなくても問題は解けるようになった。
しかし、
「一般動詞」が出てきてからは、頭がこんがらがり、何度説明されてもどうしていいのか分からない。
中途半端にしか勉強をしなかったことが原因でこのような混乱をすることもありますが、多くの場合、数回授業をすればこのような混乱はなくなります。
1回で理解できる子もいれば、4・5回で理解できるこもいます。
しかし、中には30回・40回、何度繰り返しても頭が混乱し続ける人がいます。
アルファベットの綴りを覚えることがなかなかできず、正しいやり方で何度も覚えているのに、綴りミスを繰り返すという人もいます。
その原因はなぜかは分かりませんが、もし本当に本気で勉強をしているのに、このような悩みを抱えているのであれば学校の先生(もしくはスクールカウンセラー)に相談することを勧めます。
参考書
英語に関しては「教科書ガイド」がそれなりに役立ちます。
教科書の英文の和訳を授業の前に事前に知りたいと思っている子には特に勧められます。
そのほかに教科書ワークなどの「準拠教材」もありますが、必要と思う人だけが使いましょう。
文法をしっかりと理解したい人は「ニューコース」もしくは「チャート式」を利用するのもありです。
英語が苦手だと独学は難しいのですが、どうしても独学をするというのであれば『わからないをわかるにかえる』『ホントにわかる』を勧めます。。
その他定期テストに関する記事は「定期テスト」を参考にしてください。